1級昇級のご報告と今後の活動について

岡山県
友宗菜月

 いつもお世話になっております。中国レフェリーアカデミー4期生、岡山県所属の友宗菜月です。この度、1級審判員に昇級いたしましたことをご報告いたします。

 

 まず、サッカーを始めたのは小学1年生のときで、審判資格は、中学1年生のときに4級、中学3年生のときに3級を取得しました。高校までは審判員にあまり興味はなく、夢だったプロサッカー選手に近づけるプラス材料になると思い、高校入学後も保持しつづけていました。しかし、思い描いていた高校生活とは程遠く、試合に全く出れなかったため、サッカーから離れようと考えていました。選手じゃなくてもいいからサッカーに関わってほしいと母から言われたときに、1番現実的だったのは、就職でも指導者でもなく、保持し続けていた審判資格でした。大学入学後から本格的に審判活動を始め、すぐに2級昇級を目指さないかと声をかけていただいて、右も左もわからないまま毎週のように割り当てをいただきました。

2022/7/31 岡山県女子審判員研修 @美作

 

 2022年8月、山口県で行われたミニ国体の女子部の研修に、1級、2級の先輩方が多くいらっしゃったなかで初めて参加させていただきました。研修期間中に元中国女子部長の森近さんから、中国レフェリーアカデミーを受験してみないかと声をかけていただきました。人前が苦手、自己表現が苦手、できないことから逃げてしまう自分を変えたいと思い、受験することを希望し、2023年4月から中国レフェリーアカデミー4期生として活動させていただきました。全国の地域レフェリーアカデミーではほとんどが男性審判員であるなか、私を受け入れ指導して下さった宮部マスターを始めとするインストラクターの皆様、私を卑下することなく一緒に切磋琢磨してくれたアカデミー同期の皆さんと活動できたことが、人としても審判員としても成長でき、充実した2年間でした。

2024/1/1 中国レフェリーカンファレンス@広島県三次市 上川徹氏(中央)、中国レフェリーアカデミー4期生 

 

 また、2級に昇級してから複数の全国大会に派遣していただき、2024年1月に、「なでしこリーグ2部担当」として活動できる報告を受けたときに、ぼんやりとした1級昇級の目標が明確になった瞬間でした。2024年4月から、なでしこリーグ2部の主審を経験し、8月には全中大会、9月には国スポに参加させていただきました。全中大会の研修期間中に扇谷委員長から1級特別審査のお話をいただきました。技術的にも1級審判員として活動するには未熟すぎる自分にとって受験を決断することに対する不安がありましたが、それよりも、このチャンスが次いつ来るかわからない不安の方が大きかったため、受験することを決断いたしました。

 1級特別審査は、通年の1級審査とは異なり、10月のなでしこ2部リーグを1試合と、9月、11月、12月に行われたフィットネステストで国際女子基準のタイムをクリアすることが条件でした。特にフィットネステストはなかなか通ることができず、最後のフィットネステストでクリアすることができました。1級特別審査の受験が決まってからの3ヵ月で、フィットネステストをクリアできたのは、中国フィジカル部長の藤内さんや岡山県フィジカル部長の浅田さん、合同トレーニングで一緒にトレーニングしてくださった審判員の皆さんのおかげです。本当にありがとうございました。

 

2024/12/8 1級特別審査 フィットネステスト @夢フィールド

 

 最後になりましたが、これまでご指導してくださったインストラクターの皆様、一緒に審判活動をしてくださった皆様、私に関わってくださった全ての皆様に心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。今後の活動といたしましては、まずは、中国地域の1級女子審判員の先輩方に追いつけるよう、更なる高みを目指して精進いたします。また、審判活動を通して中国地域、岡山県に還元いたしますので、今後ともご指導のほどよろしくお願いいたします。