明治安田J1リーグ
通算100試合達成して
鳥取県サッカー協会
サッカー1級審判員
西村幹也
2024年12月8日 明治安田J1リーグ 第38節京都サンガF.C.対東京ヴェルディの試合での割当で通算100試合を達成することができました。1級審判員となり、Jリーグ担当審判員となってからJ1リーグで100試合を達成したいという思いをもって日々取り組んで参りました。この度、1つの大きな目標を達成することができ、大きな安堵感とここまで関わっていただき、サポートしてくださった方々への感謝の気持ちを改めて強く感じました。この場をお借りして私をサポートしてくださっている皆様に厚く御礼申し上げます。誠にありがとうございました。

私が審判活動をスタートしたのは、中学校の部活動の顧問として審判資格を取り、地域大会で主審を務められる2級審判員までは昇級したいと考えたからです。その中で地域審判トレセンに参加させていただき、1級審判員を目指す仲間と共に活動したことが、1級審判員を目指すきっかけとなりました。これまで中国地域では、多くの先輩や指導者の皆様からご指導をいただきました。特に岡山県の元1級審判員で長く1級審判インストラクターを務められた綱島四郎先生のご指導をいただいたことが現在の私の礎となっており、大変感謝しております。また、現在も地域の若手審判員の指導されている姿から、私もまだまだ現役審判員としてがんばらねばというモチベーションになっています。
1級審判員になった1年後には、自分自身がなぜ副審として評価されているのかわからないままJ2副審担当になりました。Jリーグ担当審判員となった初めての研修会前の朝食会場で、著名な審判員の皆様が談笑しながら食事をされている場所にご一緒した時の緊張感は今でも忘れません。そして、Jリーグ担当となってからは、毎試合トライ&エラーの連続でした。(余談ですがJ2デビュー戦の主審は扇谷委員長、J1デビュー戦の副審1は宮島副委員長でした。)常に先輩方のアドバイスを参考にしたり、やり方をマネしようと試みたりしても、経験も判定力も劣る自分にできるはずもなく、上手くいかないことがたくさんありました。その中で、私にできることは真面目に一生懸命、基本に忠実にレフェリングを行うということです。Jリーグ担当審判員の中で経験や判定力、フィジカル能力で劣っていても、この部分だけは誰にも負けたくないと思って現在も活動しています。その成果として、今回J1リーグで100試合を達成できたと思います。今後も諸先輩方からのアドバイスをいただきながら、共に活動する仲間たちと切磋琢磨しながら、初心を忘れることなく審判活動を続けていきたいと思います。
最後になりますが、先日のJ1リーグの割当でJリーグやセレッソ大阪の関係者の方のご尽力で100試合達成のセレモニーを行っていただきました。そこで私が審判活動をするきっかけを作ってくれた元1級審判員である父と、長くサポートをしてくれている母から花束をもらうことができました。その後、試合を見てもらうこともでき、少しでもこれまで支えてもらってきたことへの恩返しができたのではないかと思っています。今後も微力ではありますが、日本や地元鳥取県のサッカー界に貢献できるように日々精進しながら活動を行っていこうと思います。