山口県レフェリー
アカデミーの活動について

 皆さま、こんにちは。
 山口県の石原薫です。

 RA山口の大井卓也理事からお声が掛かり寄稿させていただくことになりました。現在、山口県レフェリーアカデミーの担当をさせていただいております。

 前任の内田康博アカデミー担当から引継いで3年目になります。この場をお借りして、アカデミーの活動を紹介させていただこうと思います。

 主な活動として月1~2回、試合実践を中心に研修会を開催しています。その研修会の場で、毎回ではありませんが、座学の時間も取り、競技規則テスト、フィジカルトレーニング等を実施しています。開催時には、 4~5名程度(3級、4級審判員)が毎回、積極的に参加をしてくれています。

中国高専大会に参加1
中国高専大会に参加2
山口県社会人リーグ1部リーグ参加
山口県地区選手権大会参加

 

 その場に県内の2級・3級審判指導者も参加していただき、指導者の活動機会も増やしつつ、コミュニケーションを深めお互いのスキルアップに繋げています

 

試合後、審判指導者との振返り1
試合後、審判指導者との振返り2
座学
フィジカルトレーニング

 山口県レフェリーアカデミーでは、年齢制限を特に設けてはいません。サッカーが大好きで、レフェリングスキルの向上、トップレフェリーを目指す為など、それぞれの目的を持って参加をされています。学びの場を設定してモチベーションを高めながら審判活動を継続できる環境を多く作りたいとの思いで実施しています。

 アカデミーの門を叩き、2級に昇級することができた審判員も多くいます。その中でも今年度ユース審判員1名が誕生しました。他のユース審判員(3級~4級)も部活の調整をしながら参加をしてくれています。

 ここで、今年度2級審判員として昇級された3名(社会人、学生、ユース)へ、アカデミーに参加してからの感想をいただきました。

 

【川下翔さん】

 私がアカデミーに参加したきっかけは3級昇級の講習会でした。これまでずっと4級を取得しており、大会運営のためにただ免許をもっているだけという感覚でした。しかし、昇級講習会の時にインストラクターから「審判はサッカーを一緒につくる一助になる」と聞いて、私のこれまでの考えが一気に変わりました。「サッカーをもっと楽しみたい」「サッカーについて別の視点から学びなおしたい」と思い、アカデミーの参加を決めました。

 アカデミー活動では、試合経験を積むことはもちろんだが、座学、フィジカルトレーニングなど、審判に必要なことをたくさん学ぶことができました。特に試合後の振り返りでは、動き方やポジショニング、幅など、プレイヤー目線では気づかなかったことに気づかされることが多かったです。その経験は審判活動だけではなく、日ごろから行っているサッカー指導にも生かすことができています。また、アカデミー活動では上級を目指す先輩方と一緒になる機会も多くあり、自分自身への刺激にもなっています。これは、アカデミー活動がなければ、得ることができなかった経験です。大変貴重な場となっています。

 アカデミーに参加して、別の視点からサッカーについて知ることができ、自分自身への成長と繋げることができています。今後も多くの指導を仰ぎながら、技術向上を図りつつ、多くのことを学んでいきたいと思っています。

 

【道中優斗さん】

 今年度前期に2級昇級して、とても多くのことを学ぶことができました。

 山口県のアカデミーでは月に1回以上研修の機会を下さるので、回数を重ねるごとに  スキルが磨かれていき、成長していくことができました。

 インストラクターの方も、ただこうすれば良い、ここがダメなどではなく、なぜこうした方が良いのか、悪いのかを理論に基づいて指導してくださるのでサッカーの審判をすることが面白く、やりがいを感じることが出来ました。

 今まではサッカーについてあまり深くは考えたことはなかったですが、本格的に審判を始めてから、サッカーの魅力や、選手、監督、チームがそれぞれどの状況で何を考えているのかについて深く考えるようになりました。

 また、2級昇級してからは、レベルの高い試合を担当できるようになるため、さらにスキルアップしているなと感じています。さらに、他のいろいろな2級審判員、1級審判員の方と一緒に試合を担当したり交流する機会も増えたため、刺激をもらえるとともに学べることもたくさんあると感じています。

 先日広島県で行われたサンフレカップでは、他県の審判員同士で交流ができ、とてもいい機会になりました。

 これからの目標は、最終的には一級を目指して頑張りたいと思います。そのためには、日々の積み重ねももちろん大事ですが、審判を楽しみ、サッカーを楽しむことが一番大事だと思うので、そこを忘れずに取り組んでいきたいと思います。

 

【市村響さん】

 私は2024年前期に3級へ昇格し、その後は県アカデミー生として研修会や講習会に参加して2025年後期に2級へ昇格しました。

 研修会では大会や試合を通してテーマに沿ったレフェリングを行い、試合後にはインストラクターの方々からフィードバックをいただきました。さまざまなテーマに取り組む中で、多くの気づきや学びを得ることができました。

 動きのテーマでは、意識してポジショニングをし、色々な場面で起きた課題と向き合いながら改善を重ねてきました。

 その中で、タイミングや身体の向き、ステップの踏み方などを身につけポジショニングの先取りが私の動き方の選択肢に増えました。今後もこの動きを自身の武器として試合とチーム戦術に沿った適切なポジショニングが出来るように日々努力します。

左から道中さん、市村さん、川下さん

 

 選手だけでなく審判員のレベル向上も欠かせません。レフェリーアカデミーは、サッカー文化全体の発展に貢献していると思っています。

 また、審判員としてのスキルは、判断力・冷静さ・コミュニケーション能力など、社会で役立つ力にもつながります。

 選手の育成や指導者の強化が注目されがちですが、競技の公正さと安全を守る「審判員」の存在は欠かせないと思います。特に近年、多くの競技団体が頭を抱えているのが、若手審判員の不足と育成の難しさではないでしょうか。ベテラン審判員の高齢化が進む一方で、若い世代が審判の世界に飛び込む機会は限られ、継続率もそう高くない。                

 競技の未来を守るためには、フレッシュな若手審判員をいかに育て、定着させるかが重要なテーマになるのではないかと感じます。

県レフェリーアカデミー研修会
トップカテゴリー&アカデミー研修会
県レフェリーアカデミー研修会
(前列がアカデミー参加者)

 

 この県レフェリーアカデミーが、より豊かで魅力的なものになり、人間性に磨きをかけ、模範となりサッカー仲間に「自分もこうありたい、なりたい」と思われる存在になって、これからも自信を持ってピッチに立ち続け、さらに新しい発見と学びを忘れず成長し続けてほしいと思います。

 山口県レフェリーアカデミー参加者から将来1級審判員、また国際審判員が誕生することを願うばかりです。

 これからも共に成長し続ける「学びの輪」を広げていきましょう!!

 週末は、また会場で!!

山口県 石原薫